1914年(大正3年)建築の木造駅舎、ネオ・ルネッサンス様式で左右対称の外観、全国で始めての国の重要文化財。
今年(2012年)秋、約100年(98年)を経て老朽化してきた門司港駅の大改修工事が始まると聞
き、改めて日ごろ見慣れている門司港駅を急遽観に行くことにした。
まず、門司駅から門司港駅行きの普通列車に乗り、門司港駅のホームに降りました。
改修工事のニュースを聞き、全国から5年半ほどホロで隠れてしまう駅舎を観ておこうと毎日のように沢山の方々が訪れ、カメラに収められたりされていると聞きました。
門司港駅は鹿児島本線の起点駅であり、終点駅でもあります。
100周年を記念して ”0哩” を示す記念碑と基点がありました。
0哩 の碑の側には ”立だちの鐘と幸福の泉” があり明治時代開設当時の制服を着た若い駅員さん数名が泉の清掃をしていて玉砂利を洗い泉の底を丁寧に清掃している方々を見て居るとタイムスリップしそうになります。
(門司港駅員さんは特別に明治時代の制服を着用しているそうです)
改札口に行く間にはレトロな椅子が並んでいたり、関門トンネルが開通していない時代の対岸本州との間を繋ぐ ”関門連絡船連絡路” などがあり人力車ほか展示品も多く見るものばかりでなかなか改札口には行けません・・・・
やっと改札口を出ると目に入るものが全てレトロ、大正時代ってこんなだったのか~
待合室とその内部・・・・・年代を感じる椅子とテーブルがとてもいい!!
食堂と切符売り場・・・・切符は自動販売機もありました。
* 駅舎の外へ出ました!
まず、トイレ・・
手洗い場には ”幸福の手水鉢”
洗面所・・・蛇口がレトロのままでもちろん使えます。
洗面所の前には・・・・”帰り水”
戦前、戦後と門司港駅に降り立った人々が安堵の想いで喉を潤したところ。
いつの日からか ”帰り水” と呼ばれているそうです・・・・
* 通路側に来て見ました。
忘れ物預かり所、駅長室に並んで貴賓室に上がる階段があり、写真等が展示されているとの案内がありました。
* 二階に上がります・・・・
貴賓室は公開されてなく、隣の応接室らしき部屋はガラス越しにと、写真展示室が公開されていました。
階段の手すりや窓の鍵などこれが大正時代なんだなあ~と感じるものばかりでした。
9月16,7日のイベントでは貴賓室の公開があるとか・・・・
門司港駅は開業は明治24年4月1日 門司駅として現在地よりちょつと離れた(現、山口銀行辺)
場所で開業し、大正3年現在の場所に木造駅舎でネオ・ルネッサンス様式で建造されている。
その後、関門トンネルが開通計画により ”門司港駅” と改称されたそうです。
もともと、門司港の駅も街ももの静かでどこか懐かしい想いにさせてくれる場所でしたが・・・
近年、急激に ”レトロの街” として観光の方々が大勢来られる街に変わりました。
デパートやアーケードの店もあちこちと閉まり寂しさを感じていましたが近年は少しずつ様変わりしてお店も賑わいを取り戻しそうで楽しくなります。
今回、門司港駅が約100年目の大改修工事に入り9月29日から仮駅舎となり2013年3月工事完了まで観れなくなります。
私も地元の一人として、門司港駅の改修工事のニュースを聞き、門司港駅を久しぶりに散策し、素晴らしさと素敵なレトロの気分を味わうことができました。
5年半後のお化粧直しした駅舎が楽しみです!!
門司港地区のレトロなお話はまだまだ沢山ありますが、何れまたに・・・・・
2012・9・13 門司港駅にて